
老健の派遣って、正直どうなんだろう?
- 忙しいの?
- 病棟と比べて楽?きつい?
- 派遣で行っても大丈夫?
- 私にもできそう?
こんなふうに思って「老健 派遣 看護師」で検索している方も多いと思います。
私はこれまで派遣看護師としていろいろな職場に行ってきましたが、今回は単発派遣で介護老人保健施設(老健)に行ったときの1日を、リアルにまとめました。
この記事では、老健に単発派遣で実際に働いた私の体験をもとに、
「老健ってどんな感じ?」「私にもできそう?」という疑問に答えます。
- まみ|30代看護師
X(旧Twitter):@yuru_nurse_mami - 看護師9年目
- 派遣看護師3年目
- 派遣で産業保健師の経験あり
- 老健で働く派遣看護師のリアルな1日
- 老健と病棟の違い
- 老健派遣のメリット・デメリット
- どんな人が老健派遣に向いているか
- 単発派遣を探す方法
介護老人保健施設(老健)とは?
老健(介護老人保健施設)とは、病院と自宅の中間的な役割を持つ施設です。
主に、
- 病気やケガで入院していたけど、まだ在宅生活が難しい
- リハビリをしながら、在宅復帰を目指したい
という高齢者の方が利用しています。
医師の管理のもとで、
- 医療ケア
- リハビリ
- 食事、排泄、入浴などの介護
- 生活支援
を受けながら、「家に帰るための準備」をする場所というイメージです。
老健と特養の違い
混同されやすいので、簡単にまとめます。
・在宅復帰が目的
・入所期間は3〜6か月程度
・リハビリ重視
・長期入所が前提
・終身利用も可能
・看取り対応あり
つまり、老健は「ずっと住む場所」ではなく、次の生活に進むための施設です。
老健派遣看護師の時給・給与相場
地域差はありますが、老健の派遣看護師の時給は1,000円〜2,000円前後が多い印象です。
病棟の派遣と比べると少し低めに感じる方もいるかもしれません。
ただ、その分
- 急変が少ない
- 時間に追われにくい
- 精神的に楽
というメリットがあります。
「ガッツリ稼ぐ」というより、無理なく働きたい人向けの職場だと感じました。
老健派遣看護師の1日の流れ【実体験】

ここからは、私が実際に単発派遣で老健に行ったときの1日を紹介します。
「老健ってどんな感じ?」
「私にもできそう?」
という判断材料として読んでもらえたら嬉しいです。
出勤〜午前中
8:50
10分前に到着。
挨拶と着替えを済ませ、施設の簡単な説明を受けました。
その後、担当するフロアへ案内されます。
9:00
一緒に勤務する看護師さんを紹介してもらい、夜勤者から申し送りを受けます。
この日の看護師は常勤さん1人+私(派遣)1人の2人体制でした。
9:30
入居者さんを2人で半分ずつ担当し、バイタル測定をしていきます。
ワークシートには、
- 部屋番号
- 名前
- 主な病歴
- 注意点
- 処置内容
がまとめられていて、かなり助かりました。
バイタル測定をしながら、
- 貼付薬の貼り替え
- 軟膏塗布
- 座薬
などの処置を行います。
10:00
この日は医師の診察日でした。
もともと診察予定だった方に加えて、朝のバイタルで発熱があった方も診察してもらいました。

診察予定の人は早めにバイタル測定を済ませておくよ!
10:30
バイタル測定が終盤に。
病棟のように「検査」「出棟」「急な呼び出し」がないので、自分のペースで回れました。
この間、介護スタッフさんはオムツ交換をして回ってくれていて、発赤や異常があれば声をかけてくれます。
生活介助は基本的に介護スタッフさんが担当されていました。
私がオムツ交換をすることはなかったです。
昼前後の流れ
11:00
昼食準備。
介護スタッフさんが入居者さんをホールへ移送してくれます。
このタイミングで食前血糖測定や内服確認を行います。
血糖が低い方もいたので、普段の値と比較したり、症状がないかアセスメントしました。
12:00
昼食。
配膳を少し手伝いましたが、正直、名前が覚えきれなくて…(笑)
介護スタッフさんの方が圧倒的にスムーズでした。
食事介助は、看護師と介護スタッフで分担。
むせ込みがないか、誤嚥しそうな様子がないかを見ながら介助します。
12:30
口腔ケア。
歯ブラシ、コップ、口腔スポンジなどが一人ずつ準備されていました。
介助が必要な方のセッティングや、入れ歯の洗浄などを行います。
その後、介護スタッフさんが入居者さんをお部屋へ戻してくれます。
私はその間に午前中のバイタルや特記事項を記録しました。(紙カルテでした!)
13:00〜14:00
休憩。
電子レンジが使えたので、持参したお弁当を温めて食べました。
派遣、パート、正社員などいろんな働き方のスタッフさんがいて、雰囲気はかなり穏やかでした。
午後の流れ
14:00
午前中に発熱していた方の再検をしたり、残っている処置を行います。
ナースコールはそこまで多くなく、鳴っても介護スタッフさんがすぐに対応してくれるので、病棟のように常に呼ばれ続ける感じはありませんでした。

トイレ介助した方が黒色便だったので、既往歴や内服薬を調べました。
鉄剤による影響か、消化管出血の可能性か、確認が必要ですね。
14:30
レクリエーションとおやつの時間。
この日はカラオケ大会で、入居者さんがホールに集まってきました。
おやつは和菓子でとても可愛かったです。
15:00
おやつを食べながらカラオケ。
その横で私は入居者さんの爪のチェックをして、伸びている方の爪切りを行っていました。
1時間ほど時間があったので、かなりゆったり自分のペースで回れました。
16:00
記録の漏れがないか確認。
すべて終わったら、定時までの間にフロアを回って入居者さんに異常がないか様子を見ます。
17:00
夜勤者に申し送りをして終了。
血糖や体温に変化があった方の対応などを伝え、着替えと挨拶をして帰宅しました。
正直、病棟にいた頃と比べると、「もう終わり?」って思うくらい、気持ちに余裕のある1日でした。
「老健って、こんな感じなんやな」
「思ってたより、働きやすいかも」
そんなふうに感じたのが、率直な感想です。
ちなみに、単発派遣で働ける職場は老健だけではありません。
「他の現場ってどんな感じ?」と気になる方は、こちらの体験談も参考にしてみてください👇
実際に働いて分かったこと【メリット・注意点】

ここからは、私が実際に老健で働いてみて感じたことを、正直ベースで書きます。
求人票だけでは分からない「現場の空気感」や「病棟との違い」を知りたい方は、ここが一番参考になると思います。
老健派遣のメリット
アセスメントの知識はあった方が安心ですが、実際に急変や即時の対応が求められることは少ないと思います。
基本的には入院患者さんではなく、リハビリ目的の入居者さんなので、そのへんは気が楽でした。
もちろん発熱や血糖変動などの対応はありますが、「今すぐ命に関わる」という場面は少なく、気持ちの余裕が全然違うと感じました。
病棟だと、
- 検査出し
- 入退院
- 急な呼び出し
で、1日のスケジュールが崩れまくることって多いですよね。
でも老健では、そういう予測不能イベントがほとんどありません。
バイタルを回って、処置をして、記録をして…と、ほぼ予定どおりに1日が進むので、気持ちにも時間にも余裕がありました。
しかし、入浴日などのイベントがある日は忙しいようです。
これ、施設によって差はあると思いますが、私が行った老健では、介護業務と看護業務がかなり分かれていました。
オムツ交換や移乗・移送などは基本的に介護スタッフさんが担当。
私は、
- バイタル
- 処置
- 服薬管理
- アセスメント
といった「看護師らしい業務」がメインでした。
感覚的には、看護9割:介護1割 くらい。
病棟で「看護も介護も全部やる」状態に慣れていると、かなり楽に感じると思います。
老健は「生活の場」なので、入居者さんはそれぞれ好きなように過ごされています。
ホールでおしゃべりしている方、
ラジオを聞いている方、
テレビを見ている方…
認知症の方が歩き回っていても、危険がなければそのまま見守る、という雰囲気でした。
病棟では、転倒リスクや点滴管理などで行動制限されることが多かったので、この自由さはかなり新鮮でした。
老健派遣の注意点
「老健=楽そう」と思われがちですが、看護スキルがいらないわけではありません。
血糖測定、インスリン注射、皮膚トラブルの処置など、病棟でやっていたことは普通に出てきます。
「ほぼ介護だけ」みたいなイメージで行くと、ギャップがあるかもしれません。
この日も、
- 39℃台の発熱
- 血糖がかなり低い方
など、判断が必要な場面はありました。
看護師が1人ではなかったので、他のスタッフに相談は出来ましたが、不測の事態が起きたときに対応できる知識があると安心です。
バイタル測定や必要な処置の指示はありますが、それ以外は特に具体的な指示はありませんでした。
その分、
- 今なにが必要か
- 何をしたらいいか
を自分で考える場面が多いです。
私は、手が空いたら「何かお手伝いできることありますか?」と介護スタッフさんに聞いていました。
このあたりは、主体的に動ける人のほうが向いていると感じました。
ここまでをまとめると、
- 精神的にはかなり楽
- 時間に追われにくい
- 介護業務は少なめ
- でも看護スキルと判断力は必要
というのが、私が感じた老健派遣のリアルです。
私自身、病棟の忙しさに疲れて「このまま続けるのはしんどいかも…」と思ったのが、派遣を選んだきっかけでした。
同じように感じている方は、こちらの記事も参考になると思います👇
老健の雰囲気は?認知症の方は多い?
実際に働いてみて感じたのは、認知症の方の割合は7割くらいということです。
正直、行く前は「大変そう」「対応が難しそう」というイメージがありました。
でも、実際は思っていたよりもずっと穏やかな雰囲気でした。
認知症はあっても、車椅子を自走して自分でトイレに行ける方もいて、「え、意外と自立度高い人も多いんや…」と驚きました。
大声を出したり、興奮したりする方ばかりではなく、落ち着いて過ごされている方が多かったのが印象的でした。
入居者さんの名前が分からなくて少し困った
老健では病棟と違ってネームバンドがないので、最初は顔と名前が一致しなくて少し困りました。
「さっきの人、誰やったっけ…?」となることも正直ありました(笑)
でも、他のスタッフさんに聞くと、みなさんすぐに教えてくれて本当に助かりました。
私は、
「赤いカーディガンの人」
「いつもラジオ聞いてる人」
みたいに、その人の特徴をメモして、少しずつ覚えるようにしていました。
老健派遣はこんな人に向いている
今回働いてみて、老健派遣は
- 病棟の忙しさに疲れた
- ゆったり働きたい
- 急変対応が少ない職場がいい
- 単発でいろんな現場を見たい
こういう人には、かなり向いていると感じました。
逆に、
- 常に忙しい方が楽
- テキパキ動き回りたい
- 刺激が欲しい
という人には、少し物足りなく感じるかもしれません。
老健の単発派遣を探す方法
老健の単発派遣は、普通に探してもなかなか見つかりません。
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- 単発・スポット求人が多い
- 派遣初心者でも安心
- 担当者が丁寧
- レア案件が出ることもある
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私が実際に体験した流れは、こちらにまとめています👇
まとめ|老健派遣が気になるあなたへ

老健の派遣看護師は、
- 急変が少ない
- 時間に追われにくい
- 精神的に楽
という特徴があります。
病棟の忙しさに疲れてしまった人や、少しペースを落として働きたい人には、かなり向いている職場だと感じました。
「ちょっと気になるかも…」と思った方は、まずは単発で1回行ってみるのがおすすめです。
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「病棟を続けるのがつらい」「今の働き方を変えたい」と思っている方には、老健以外にも選択肢があります。
こちらの記事もよければ参考にしてみてください👇

